ピアスト(Piast)朝の始まりの話として
「ポピエルとピパスト」というものがあります。悪いポピエル夫妻と車作りのピアストの話です。
書きたいことが溢れて長大になってしまったので、
今回はこの「クシュヴィツァのネズミの塔の伝説」に絞ってまとめました😁
ポーランド国家起源博物館に行ってきました!
長大になってしまったポーランド国家起源博物館に行った時の記事
この中のピアストの絵画部屋で見た
『ピアストへの王冠の授与(Ofiarowanie korony Piastowi)』(1872–1875年頃、通称『ピアスト』)
という絵がってそこから話が始まるのですが
最後の方にネズミの塔というのが出てきます。

公式HPその1より
これが今でも観光地としても有名なところとして残っているそうなのでその話をここに残しておきます。
タイトルのクルシュヴィツァは地名です。
<ネズミの塔までのあらすじ(ポピエルとピアスト)>
むかしむかし(9世紀頃)、ポーランドの地を治めていたのはポピエル2世でした。
彼はわがままで強欲、民衆を苦しめる絵に描いたような暴君でした。
ある日、彼の元に「二人の謎の旅人(実は天の使い)」がやってきますが、冷酷なポピエルは彼らを追い出してしまいます。 一方、街外れに住む貧しい車作りの「ピアスト」は、この旅人たちを温かくもてなしました。するとピアストの家には食べ物が溢れ出す奇跡が起き、彼は後に「ピアスト朝」というポーランド最初の王朝を開く一族の祖となります。
神様に祝福された聖人ピアストの裏で、神様に見放された暴君ポピエルには、恐ろしい天罰が下ろうとしていました。
ポピエルのやり方に怒った親戚(叔父たち)は、彼を退位させようと計画します。
危機感を覚えたポピエルと、さらに冷酷な彼の妻は、恐ろしい罠を仕掛けました。
和解のためと称して叔父たちを盛大な宴会に招き、お酒に毒を混ぜて全員を毒殺したのです。
夫婦は邪魔者がいなくなったと大喜びし、あろうことか叔父たちの遺体を近くのゴプロ湖へと投げ捨て、そのまま放置してしまいました。
数日後、遺体が捨てられた湖のあたりから、何千、何万匹という無数の凶暴なネズミが湧き出てきました。
それはただのネズミではなく、騙し討ちされた叔父たちの怨念の化身でした。 ジジジジ……と不気味な音を立てながら、ネズミの巨大な大群は一直線にポピエルのお城を目指して進んできます。兵士たちが剣や炎で防ごうとしても、地を埋め尽くすネズミの群れを止めることは不可能です。
恐怖に震え上がったポピエルと妻は、湖に浮かぶ島に建てられた高い塔へと逃げ込みました。分厚い木の扉を閉め、鍵をかけ、最上階に閉じこもれば安全だと信じたのです。
しかし、復讐に燃えるネズミたちにとって、そんな壁は障害になりません。 ネズミの群れは塔の壁を真っ黒に覆い尽くしながらよじ登り、鋭い歯で扉や窓をガリガリとかじり開けて侵入してきました。
部屋に乱入してきた無数のネズミに囲まれ、逃げ場を失ったポピエル夫婦。 悲鳴が響き渡る中、二人は骨の一本も残らないほど、きれいに喰い尽くされてしまいました。
このあとに心優しいピアストの家系がポーランドという国を作るという話です。

公式HPその2より引用
ということで、そんな「ネズミの塔(Mysia Wieża)ミシャ ヴィエジャ」は恐ろしい伝説が残るところですが現在のネズミの塔はこんなところで景色もきれいないいところのようです!👀✨
クルシュヴィツァはグニエズノから60km離れているところにあります。
現在クルシュヴィツァに立っている「ネズミの塔」は、実際には14世紀にカジミェシュ3世(大王)によって建てられた城の一部なので、9世紀のポピエル公の時代とは歴史的なズレがありますが、今でも観光名所として非常に人気があるそうです。

公式HPより引用
この塔は八角形で、高さは32メートルあり、残存する城壁とともに
14世紀の防御城塞の遺構をなしている。
この城は、カジミェシュ大王の資金提供により、1350年頃に旧城塞の跡地に建設された。
度重なる火災に見舞われ
時の流れの痕跡を刻まれたこの建造物は徐々に廃墟と化していった。
1657年、クルシュヴィツァから撤退するスウェーデン軍は、町と城を破壊した。
残存する城壁や塔を後世に伝えるため1802年に修復工事が行われ
1896年には最も保存状態の良い塔が補強され、見学できるよう整備された。
それ以来、クルシュヴィツァを訪れる観光客は皆、絶好の展望スポットである
「ネズミの塔」の頂上へと登るようになった。
その頂上からは、ゴプウォ湖の絵のように美しい入り江や小島、
街並み、そして広大なクヤヴィ平原の忘れがたい景色が一望できる。
是非天気がいい日に登って綺麗な湖の景色を見てみたいですね☺️
今度は車でポズナン方面へ行くことがあればここも立ち寄ってみたいな😄
<ネズミの塔の基本情報>
| 項目 |
詳細内容 |
| 入場料 |
16 zł (※学割など割引対象者は 14 zł) |
| 営業時間 |
9:00 a.m. ~ 6:00 p.m. |
| 冬期休館期間 |
12月、1月、2月、3月 (CLOSED) |
| 管理・運営 |
PTTK(ポーランド観光ツーリズム協会)クルシュヴィツァ支部 |
| 公式ホームページ |
PTTK Kruszwica 公式サイト(英語その他言語あり) |