
こんにちは!
ついに12月になりましたね。
今朝は少し雪が積もっていました!
「雪が積もってるよー」
「え!?」
「ただの雪だよ、白いだけだよ笑」
「雪!?見るーーモゾモゾ」
「ほんとだーーー!!!雪だーーー!!!^^♪」
ちょっとですけど、雪のおかげで今朝はスッと起きられました^^
関東出身な私は、今でも見られるとなんだか嬉しいです。
ポーランドも山岳地域は積もりますが、ワルシャワや北の方はあまり降らないのです。
ただ寒いだけなので凍ってはいるんですけど見た目には何も変わらない冬です。
つまらない景色ですが、しかし雪が降ると全然違いますね!
明るくなる!これが嬉しい!!真っ白な曇り空からの光が反射されて明るくなるので雪は嬉しいです^^(通勤者には嬉しくないですね)

カレンダーをめくり、今年も残りあと1か月。
日本は師走なんて言われて一番忙しい月ですね。
ポーランドではどうなのか主人に聞いてみたら、
基本的には10月11月が一番忙しく、12月は経理の人だけ忙しいかもね、と言っていました。
そういえば、カレンダーについて書いたことがなかったなと思って今日はカレンダーに書いてある名前の誕生日について紹介します。
日本にいる頃は「ネームデー」「名前の日」なんて聞いたことがなかったのですが、
ポーランドにはそんな名前の日があります。
ポーランド語ではImieniny(イミエニヌィ)というのでここではイミエニヌィと呼びます。
写真のとおり、毎日名前がふってあって、自分の誕生日に一番近い名前がある日付がイミエニヌィになります。
日本語調べたら「聖名祝日」というそうです。宗教関係のものは日本語にするとなんだかものすごくたいそうな名前になってしまって、硬い感じがしますね。
日本のwikipediaを読んだら、詳しく書いてあったのですがそんなことまで考えて祝っている人はあんまりいないだろうと思うので省きます。
ポーランドのwikipediaには、熱狂的に祝う人もいるほどポーランドでは人気の慣習で、カトリックの国で祝われることが多いそうですが他の国だと、ブルガリア、ギリシャ、スウェーデン、チェコ、ハンガリー、ラトビア、(たまにロシアも)で祝われるそうです。
名前は、1日に2~3人書いてあり、男女あったり女性だけだったりと偏りも見られます。
1年に2,3回(多い人はもっとあるかも?)名前がふってあるので自分の誕生日前後を見て、近い方がイミエニヌィです。
主人の場合は誕生日が11月で、イミエニヌィは1月にあります。
30歳を超えると、「もう年を数えたくない」「誕生日を祝うなんて子供っぽくて恥ずかしい」と誕生日よりもイミエニヌィの方を大きく祝う傾向もあるようです。
イミエニヌィは宗教的なものなので、大人になっても気分的にはいいのかもしれませんね。
ここで、日本人なら不思議に思うであろう「自分の名前がなかったらどうするの?」
そうなんですよね、最近ポーランドでもDQNネームまではいかないですけどアメリカへのあこがれがあるのでアメリカっぽい名前をつける傾向があるようで、
そんな名前はカレンダーにはないんですよね。
その場合は、ないもんはないので、ありません。
そしてそもそもの話ですが、ポーランド人の名前は苗字はものすごくたくさんあるのですが下の名前はあまりないように感じます。
というのも、そもそも日本みたいに、
読みの名前(呼ぶ名前)と書く名前(漢字)2つあるわけではないので
(ややこしいですが、「かおり=カオリ」と読み書き出来るけども、漢字にすると人によって違う名前となりますよね。私は「佳織」と書きますが香織だったり香里だったりかおりも多いですね。)アルファベットしかない分、余計少なく感じます。
なので名前の意味を聞かれるのが一番説明難しくて困ります。
ポーランドだったら、なんでもないか聖人の名前か王様の名前とかあるのですが、日本だとカオリって聞いたら「匂い」としか言えないですけど佳織だと「佳」という字にはこう意味で~「織」という字はこうだから、合わせてこういう意味~というのを文字をアルファベットしか使わない人たちに3つの文字を使い分けている日本語なんてまず説明できないのです!
日本語にはまず文字が3つあってね、とそこから説明するしかないですからね。
日本は文字というものをかなり大事にしている文化だと思います。
文字を書く習字なんてものがあるくらいですもんね!毛筆なんてこっちにはないですから毛筆を説明するのも大変!
カリグラフィーはこちらにもありますが、こちらの場合デザインの一環みたいなもののように感じます。日本は、何というか文字に魂こめますよね!
Magdalenaマグダレナさんを呼ぶときは大体「Magdaマグダ」
そのマグダさんあてのイミニエヌィカードは「マグダさんに」という名詞にも活用があるので
「Magdoマグド」になる、普段から名前が固定されないポーランド語。
さらに名前をつけることに、日本みたいにこだわりがそんなにありません。
日本の場合は画数や漢字も考えたり、漢字にまた意味があるもんだからどの文字使うかでどんな子になってほしいなんて祈ったりして文字にやはり意味を持ちますよね。
ポーランドだと、流行りの名前はあるのですが、その理由がその名前の人が活躍したからとか流行っているからとか5月に生まれたからとか本当に簡単な理由が多く、同じ年代の人は同じ名前ばかりです。
先日は友達の友達を紹介されたときに5人中3人の女性がマグダレナさんでした。
マグダばかり!
私の少ない友達の中でもどれも大体2人ずついます。
ポーランドではここ数年、昔の名前の人気が戻ってきているそうで、
今年(2015)のワルシャワでつけられた名前1位は、
男の子は「antoni」アントーニ (英語圏に行くとアンソニー スペイン語圏だとアントニオ)
女の子は「Zofia」ゾフィア (英語圏・スペイン語圏に行くとソフィア)
です。どちらも古い名前です。
ちなみにゾフィアを呼ぶときは「Zosiaゾシャ」と呼びます。
アントーニはアントーニですが、アントーニの女版はアントニアと、名前に男女版があるのも面白いですね。(全部ではないです)
国によって名前が変わるのも普通なので、私もこちらで自己紹介するときは、
「名前はなんていうの?」
「かおりです」
「こちらでは?」
「ええと・・・カロリーナ?(でいいんだろうか)」
というやりとりをします。
若い人だとカオリでわかってもらえるのですが、年配の方だと聞いたことのない名前を覚えるのが大変なのかカオリと言いにくいみたいで覚えてもらえず、カロラ(カロリーナを呼ぶときの名前)やカシャ(カタジナさんの略ですが「か」しか合ってない笑)と呼ばれたり。
名前に関しては、まずそもそもポーランド語には男性名詞・女性名詞・中性名詞があって、
女性名詞は基本的にaで終わるので女性の名前はみんなaで終わっています。
なので私の場合kaoriなので、予約メールを送ると必ず男性だと思われます。
きっとホテル予約やツアー予約をしたことがある女性の方なら、「Sir, Mr.」で返事が来た経験ある方いらっしゃるのではないでしょうか^^
中性名詞は基本的にoで終わる名詞、それ以外が男性名詞になります。
たまにaで終わる男性の名前もあるみたいですが、それをつけられた子供はきっと子供の頃は苦労するんじゃないかなぁと思ったり。

名前の話だけでもいろいろ書きたいことが山ほどあるのですが、
今日これを書いたきっかけになったのが12/24のイミエニヌィ!アダムとイヴ!!
Adama, Ewy となっていますが、これも
アダムの、イヴの、という名詞が活用されているので、もともとはAdam, Ewaとなります。
イヴ(Eve)とエヴァ(Ewa)の名前の違いについては、私も気になって調べたので
気になった方はこちらのwikipediaご参照ください。
25日は名前ついていないのも面白いですね。
さすがに神と同じ誕生日には人間は祝えないということでしょうか!?^^
ということでイミエニヌィ(名前の日)の紹介でした^^
***おまけ***
マヤさんという方がいたら、こちらでは表記がMajaとなりますがポーランドでも普通の名前なので名前の日が持てます^^
4/9, 5/1、9/12の3日ありますので誕生日に近いところを是非お祝いください♪
ちなみにMajaは日本でいうさつきちゃんと同じで5月(Maj)という意味です。