ポーランドが始まった場所がポズナンから少し離れたグニエズノという小さな町があります。
2026年6月中旬に訪れたので、ポーランド国家起源博物館の基本情報を残しておきます。

<ポーランド国家起源の伝説>
昔々、レフ(Lech)、チェフ(Czech)、ルス(Rus)の3人の兄弟がいました。
彼らは自分たちの民を率いて、新しく定住するための豊かな土地を探すために旅をしていました。
長い旅を続けるうちに、それぞれの進むべき道が分かれていきます。
長男のレフ(Lech)は、民を率いて北へと進みました。
ある日、彼らが広大な森林と美しい湖に囲まれた土地に差し掛かったとき、
一本の大きな丘の上のオーク(樫)の木に、美しい白い鷲が巣を作っているのを見つけました。
その白い鷲は、夕日の赤い光を浴びて、翼を広げて大空へ飛び立とうとしていました。
その神々しい姿を見たレフは、「こここそが、我々が定住すべき運命の土地だ」と確信しました。
レフはこの地に国を興すことを決め、「巣」を意味するポーランド語の
「Gniazdo(グニャズド)」にちなんで、その町をグニェズノ(Gniezno)と名付けました。
そして、この伝説が現在のポーランドのシンボルに直接つながっています。
国章(左): 夕日を背景に飛び立った「白い鷲」が、そのままポーランドの国章になりました。
国旗(右): 夕日の「赤」と、鷲の「白」の2色が、ポーランドの紅白の国旗の由来とされています。
そして後の二人は別の道へ向かいました。
→ルス(Rus)は東へ向かい、のちのロシア(Russia)・ウクライナ・ベラルーシなどの起源となる国を築きました。
→チェフ(Czech)は西(南西)へ向かい、山に囲まれた豊かな土地に定住してチェコの国を築きました。
まさにこの伝説の舞台であり、ポーランド最初の首都となったのがグニエズノ。
グニエズノが巣って単語に似ているなと思っていたらまさにそこから取った名前と知って納得しました。
さらにこの3兄弟がチェコとロシアのもとを作ったなんて!
なるほど〜!😊
<それにしてもなんでポーランドはLechレフの名前ではないのでしょうか?>
チェコはポーランド語でCzechyチェヒといいます。
ならば名前からしてポーランドはLechyレヒという名前で良かったと思うのですが
どうして全然違うのでしょうか?
調べてみたところ、実は
今でもLechyレヒのという感じでLechia(レヒア)と呼ばれることもないわけでは無いそうです。
でも国として呼ぶことはほとんどありません。
実は、長男レヒの時代の後に勢力を伸ばした部族がのちのち出てきて、
それがPolanieポラニエ族と呼ばれる人々がいました。
このPolaはそのままポーランド語にもある“平地のPole”からきていて
このポラニエの中から<ちゃんとした一番偉いこの土地を納める一人の人間>というシステムができて
最終的に国を武力と政治で一本にまとめた中心部族の人、
それがミエシュコ1世と言う人だそうです。
そしてこのミエシュコ1世は王様というシステムまではまだできてなかったので王ではなかったのですが
息子のボレスワフが初代ポーランド王となります。
なので本当の大元はレヒがポーランドを始めたには違いないのですが
システムとして政治としてポーランドを始めたのは別のポラニエの人なので
国名はPolskaポルスカとなったそうです。
日本が日本国内ではにほんなのに、外国からはジャパンと呼ばれるような、
ポーランドは国内でポーランド、外国からはレヒと大昔は呼ばれていたようなものだそうです。
(この兄弟は当時の南東部の方から来たんだとか?別の土地の名前でレフの民は、
歴史的には「レンチツァ人(ポーランド語だとLędzianie:レンジャニェ)」という部族だったと考えられています。)
ちなみに、今でもこれにちなんだ名前でポーランドを呼ぶ言語もあり、
ペルシャ語(イランなど): Lachestan(ラヘスターン)
トルコ語: Lehistan(レヒスタン) ※歴史的呼称
リトアニア語: Lenkija(レンキヤ)
ウクライナ語・ロシア語: ポーランド人のことを古くは Lach(ラフ) と呼んでいたそうです。
Lechレフといえばポーランド人男性のよくある名前(日本でも有名なワレサ元大統領の名前もレフ)か、
ビールのLech, ワルシャワの一番強いサッカーチームはLegiaレギアですが
もしかしたらこれもLechiaから来てるのかも?
ということで、ポーランドが始まったおおもとの場所がこのグニエズノということで
そのグニエズノにあるポーランド国家起源博物館の基本情報は以下です。
| 施設名 |
グニエズノ・ポーランド国家起源博物館
(Muzeum Początków Państwa Polskiego w Gnieźnie)
公式HP:https://www.muzeumgniezno.pl/(※ポーランド語のみ) |
| 住所 |
ul. Kostrzewskiego 1, 62-200 Gniezno
グニエズノ駅から歩くと約2km、30分弱です。 |
| 開閉時間 |
- 5月~9月:9:00 ~ 18:00
- 10月~4月:9:00 ~ 16:00
|
| 定休日 |
なし(博物館が基本的に休みな月曜日も営業しています!) |
| 駐車場 |
- 乗用車:博物館の向かい(Kostrzewskiego通り)に無料駐車場あり
- 大型バス:博物館から500m離れたPiotrowskiego通りに無料駐車場あり
|
<注意事項>
| 所要時間の目安 |
館内全体をじっくり見学するのに約1.5時間かかります。 |
| ペットの同伴 |
ペットと一緒に館内へ入場可能です。 |
| 展示内容 |
ポーランド国家の起源や初期中世、グニエズノの歴史に関するメイン展示+5つの常設展のほか、期間限定の特別展(「Truso」「Re: Średniowiecze」)が開催されています。 |
| 館内サービス |
事前予約によるガイドツアー(有料)のほか、スマートフォンで利用できる「モバイルガイド」が用意されています。 |
| 注意事項 |
- 入場券は館内のミュージアムショップ(兼チケット窓口)で購入します。
- チケット販売およびショップ営業は、閉館15分前に終了します。
|
<料金(CENNIK)>
| チケットの種類 |
料金 |
備考・対象者 |
| 一般(Normalny) |
20 PLN |
一般成人 |
| 割引(Ulgowy) |
16 PLN |
7歳以上の児童・生徒、学生、教員、65歳以上、障害者、年金受給者など |
| ファミリー(Rodzinny) |
60 PLN |
大人2名 + 18歳以下の子ども2名
※3人目以降の子どもは割引料金、大人の追加は一般料金が適用されます。 |
| 団体(Grupowy) |
15 PLN / 名 |
10名以上のグループ |
| ガイド料金(30名まで) |
150 PLN |
1グループあたりのガイド追加料金 |
| ガイド料金(31名以上) |
200 PLN |
1グループあたりのガイド追加料金 |
| 日曜日 |
無料(0 PLN) |
毎週日曜日はすべての方が無料で常設展を見学できます。 |
※7歳未満の幼児、70歳以上の方、観光ガイド、障害者の付き添い人などは曜日に関わらず常時入場無料です。
今回私たちは駅から近いIbisホテルに泊まったのですが(おすすめです!)
せっかくなので旧市街を抜けて、かつ湖も楽しみながらの↓このルートで行きました。
どのルートで行っても大体歩いたら2キロちょいで同じなので、どうせ歩くならいい建築物や見るものがあるところを通って行きたいなと選んだルートです。
基本的には田舎の小さな町なので何かあった時のためにも(怪我をしたとか、トイレに行きたくなったとか、水を買いたいとか)
比較的人が集まるところ=観光地化しているところを歩いた方が安心安全です。
参考にしていただければ幸いです😊
<Ibisホテルから博物館までのおすすめ徒歩ルート>
https://maps.app.goo.gl/63qaNUZi1v3DWaAy6