7月中旬某日
ポーランドに帰ってきました。
2025年5月13日より急遽日本に約2ヶ月間帰っていました。
トップページの方で少しご連絡はしていたのですが
母に上行結腸癌(しかもつきの悪い方)が見つかり、それもすでに転移していてステージ4。
GWにステージ4と聞いて、えええええ!!!と大慌て。
祖父も癌で亡くなっているのですが、突然「じーちゃん癌なんだ」と言われたあの日を思い出しました。
(祖父はC型肝炎でした。)
それから急いでなんやかんやで準備をして飛んで帰ったわけですが、
とりあえず最初の3サークル一緒に過ごして
初めての点滴での抗がん剤投与からの副作用というものが思っていたより平気そうだったので
このままずっと日本にいるわけにもいかないしで、
一度きりをつけて帰ってきました。
母は癌であることがまだ信じられないのか、意外な人にまで言っていないようで
もしこれを読んだ方が私の母のことも知っていて、びっくりしてもどうか広めず、
本人から聞くまで知らなかったということにしてください🤫
私が勝手に書いているのを読んだだけということで🤫
今回初めて知った抗がん剤の色々。
簡単にいうと母が使うもの?として2種類あって、
いずれどちらもつかうのでどちらから使い始めるかというもの。
一つはしびれがでるもの、一つは毛が抜けるもの。
最初から毛が抜けるのは嫌だからということで痺れがでる方を選んで始めました。
また抗がん剤もどういれるかで、病院に3週間に1度くるか(但し毎回長蛇の列覚悟)
病院に来なくていいけど月に1度48時間つけっぱなしという首から下げて
(針を刺すのに何かを埋め込む手術が必要)あとは普通に過ごしてOKというもの。
母の場合は病院は近いし、手術も怖いしということで、
3週間に1回病院に行って、朝一から並んで、約4時間ほど点滴で入れて、
それから家では2週間薬を飲んで
1週間は薬なしで過ごす、という3週間で1サークルと数える方法を選びました。
これは多分本当にひとそれぞれなので、あくまでも母の場合ですが
状態としては転移はしていてよくある肝臓と肺に小さいのがぽつぽつあると言っていました。
転移してしまっていると手術が出来ないそうです。
(そんなにいろんなところ切除できないからかな?)そんな状態からのスタート。
点滴も4時間ときいてびっくりしましたが、蓋を開けてみたら
ファーストクラスのようなとってもいいソファーで寝かせてもらえて
テレビも見放題、食べ物も食べてOK。ただ気持ち良すぎてすぐ寝てしまうらしい。
母はいつも気づいたら本当に気持ちよくてまた寝ちゃったと言っていました😆
抗がん剤の副作用について、これが一番心配で母も私を呼び出し、
私もホイホイ帰ってしまったわけですが
結果論ではありますが
①冷たいもの(金属なども)がさわれない、水がさわれない
これは先に言われていたのですが、水はその日の気温が高ければ普通にさわれて洗い物も出来る。
温かい水は平気なのでシャワーやお風呂ももちろん通常通りOK。
冷たいジュースやアイスが食べられない…かと思えば、モナカのアイスなら食べられるという謎仕様です。
ただ、調子に乗って冷たいものをそのまま食べた時には唇が赤く少し爛れていたので
そんなすぐ反応するほど本当にだめなんだということがわかりました。
ただ、思っていたほど、なんだこんなもん?と気持ちの余裕がでました。
冷凍庫のものを取り出すときはちょっと不便なのと、冷たいものを不意に触ったときにびっくりする
からなのか、母は運転用の白い手袋をする生活になりました。
今までを振り返ると、確かにたまに街中で年中手袋をしている人がいたかも、と記憶の中で思い出しました。
もしかしたらその人も抗がん剤治療中だったのかもしれないと、認識が変わりました。
潔癖症なだけかもしれないし、他にも理由があるかもしれませんが、
抗がん剤の副作用のためという選択肢が知識の中に新たに加わりました。
②しびれる
これは点滴を打って最初の3日間くらいが一番強くてあとはほとんどなくなっていましたが
ピリピリしているそうで、特に打った方の手がしびれるといっていました。
だからといって何ができないかと言えば、細かい針作業とかはしにくいだろうなくらいで
そこまで不便はしないようでした。
それからは、メラニンになにか異常をきたすようで指先にメラニン色素があつまっていたみたいな
指先が土で汚れているように見えなくもないようなちょっとシミのようなものができてきたのと、
帰ってくる直前ごろで、足の裏が硬いものを踏めないのかフワフワしているところなら平気だけども
イオンでも靴を履いていつもみたいに歩いていたら足の裏が痛くて歩けないと言い出し
でも家で靴下を履いていれば大丈夫という、いまいち痛くなる条件が謎なのですが
お風呂もマット敷いてあれば平気というので
クロックスみたいなフワフワ靴なら長く歩けるのかな?とこれからも検証が必要ですが
少しずつちょっとした副作用は出てきているようですが、まぁ大丈夫なのではと。
ということで、2ヶ月一緒に住んでいたわけですが、副作用に関しては予想外に平気で
こんな思いして帰ってくる必要なかったのではという結果でした😂
なんといっても自分自身も大変でした😭
そんないきなりってこの時期で、え!?チケットいくらする!?から始まりました😂
しかも片道?オープンじゃ高いし、え!?マイルあるっけ!?とチケット探し。
結局ワルシャワから乗り継いで、24時間かけて日本へ帰りました。
母の今の住まいは私の実家ではないので、
実家に帰ったというわけでもなく
いわゆる他人の家状態なので、懐かしい〜とか、心休まる〜ということはなく
色々気を使うところから始まりました。
そして実家よりも古い建物だったのもまたネックで、色々作りが古い…
住むとなると慣れるのが大変でした。
そして一番大変だったのはしばらく離れていた日本の「湿気」です。
湿気のせいかは定かではないのですが、首、両脇下とデコルテのあたり、背中と
とてもかゆくなってしまい、それがまたそこまでブツブツするわけではないのに
痒さがとんでもなくて、
それに加えて高熱も出し、
咳もとまらずで1週間ほど寝込み、
もーーーーせっかくいるのに役立たずになってしまうと
医者へ行き薬をもらってこなければならないほどでした😂
高熱は多分突然帰らなければとなって、
いつポーランドに戻って来れるかわからない
片道切符だったので仕事の引き継ぎや(これが大変だった😭)
それらの帰るまでのやることが多すぎて、疲れが出たのかなと思いました。
主人は可哀想だけど、一緒にはいけないししばらく離れて暮らすしかない。
引越しレベルで身の回りのものを全部持てるだけ持って、と
実際は引っ越しではないのですが未知の状態だったので
気分は<私の人生これからどうなるんだろう>と不安がよぎりました。
それよりも「母はどれくらいで死んじゃうのか、とにかく早く帰らなきゃと」と
帰ることしか考えていなくて、
やっと帰ったと思ったら今度は慣れるまでの二人暮らしや腹割っての話だったりで
二人して泣き喚きながら大喧嘩(というか言い合いというのかぶちまけ合い)が勃発で😂
いやー最初の2週間くらいは本当にストレスMAXで家出もしました😂
(あまりにも私も辛くて家にいられなくて、ちょうどいいタイミングで実家に帰ってきてた友達の家に
会いに行くという体で泊まらせてもらいました苦笑)
もしもの時のために家のどこに何があるとか、
ここは勝手に開けたらダメそうだなというのを探ったり、
とにかくものが多かったところを片付けたり、
自分の部屋ということで空いている和室をいかに使いやすくするかとか、
家のここがこうだったらなという不便なところをホームセンター行って材料を買って作って解決したりとか、
不要なものをメルカリで売って、(メルカリの発送方法理解するまでに時間を要しました😂)
でもそのおかげで溜まったお金で母のこれからにちょうどいいソファが買えたりだとか、
スーパーに行ったり、イオンぶらぶらしたり、アウトレット行ったり、お買い物好きな私たちは
それも日々楽しんだり。
母にとっては充実していたのではと思うのですが、
そんなあるようでなかった日常を過ごしてきました。
いやーよく頑張った自分。
いろいろと本当に頑張った。褒めてあげたい自分。
実際めまいがまた発動しそうで、動けなくなるような気配もあって、
一瞬気を失うというか、なんというかふっとズレるというか、
それが続いていて原因もわからないので
自分がこれで倒れたらと(1ヶ月一人で歩けなくなるので)それが本当に怖かったんです。
何もなく帰って来れたのが本当によかったです☺️
それにしても・・・
日本の夏は本当に暑かった🥵東京は特に暑かった🥵
地元との暑さがまた違いました。
6月前半は母の家は風通りがよくて意外と平気だと思っていたのですが
後半からはまさに湿気のコンボ。
あの暑さで買い物や観光している人たちがすごい。
クーラーつけっぱなしというのは、私が日本にいた頃、
約14年前はまだそこまで普通じゃなかったと思うのですが
今は本当に夜中も朝ももう暑くてつけっぱじゃないと死んでしまうのは本当ですね。
「はたらく細胞」という漫画アニメが好きなのですが、
母にも見せようとインターネットも家にひいて見せたのです。
それで熱中症を見た時に
「湿気が高いと汗が出てもいつものように蒸散のかたちでは排出されず、
だらだらとでるだけでそれでは体温が下がらないので
それで体温は高いまま、なのに体の水分はなくなって熱中症となってしまう。」
という仕組みがわかりやすく理解できて
赤血球が走り続けたいけど暑くてそれどこじゃない!と
家の中の湿度も常にみながら過ごしていました。😆
そのまま癌細胞の話まで色々見て欲しかったのですが、アニメに慣れていないからなのか
<難しい単語が多すぎる+アニメ絵+アニメ声>
という組み合わせで理解するまえにわちゃわちゃしてて集中できないと言っていて、
読書家には逆にそうなってしまうのか?と
理解までいけないならしょうがないと諦めました😞
あんなにわかりやすいと思っていたものも、そもそもアニメが苦手な人には
頭に入って来ないという状態になるのかと改めて認識しました。
いつも(ポーランド生活)は常に乾燥がひどいので、水分補給は常にしているのですが
そう言えば日本にいるときは湿度のせいなのか暑さでだるかったのか、
いつもより水分をとっていなくて便秘気味でした。
inkaを持って行っていたのですが、それでも何かが足らずで、💩出ず。
食べ物も一気に変わったのが原因かもしれませんね。
食べ物はほぼ毎日納豆、キムチ、豆腐。腸が喜ぶに違いない!と食べていました。
なんて安い上に健康的かつ美味しいのか😋
私は3食同じでも、毎日同じでも平気なタイプなので
「物価は上がったというけど私は安く生きていけるかもしれない」とすら思いました。笑
スーパーで買えば安いというものが多くて、「こんな安かった!?」と驚くことも多々。
お惣菜類も時間をずらせば安かったりで、物価高のはずなのに思ったより安かったのが印象的でした。
ただ野菜とフルーツが高いかな…もはやできているバランスのいいお弁当がありすぎて
二人分くらいなら買った方が安くすむという状態だったので
あんまりポーランドみたいな買い物の仕方をしなかったのもありますが、
とにかく日本はなんでも種類豊富すぎて、自分に合ったものがぴったりあるのでそれで充分。
スーパーですら買い物が楽しかったです。
🐟魚はたらふく食べました。🫘大豆製品もたらふく食べました。
えぇもちろん餡子もたくさん!🥰さつまいももたくさん食べました。
同じようなものがポーランドにもたくさんあったら、
金曜日に限らずお肉禁止デーも余裕だなと思いました😆
なんなら日本にいる間、魚と大豆製品、さつまいもばかりたべていて
「最近肉を食べていないな」とすら思ったほどです。
私のポーランド生活でお肉食べないのは毎日は結構難しい。
野菜とフルーツはたらふく食べててもいいですがメインになるものがツナ缶か、
パスタとチーズ使って何かとか…工夫すればなんとかなりますが、
工夫なしでいけるのが和食ですね☺️
おっと、気づけばこんなにとりとめもなく書いてしまいました。
とまらないのでこの辺でやめておきます🤭
そんなこんなで、最高気温25度の気持ちのいい我が家で
久しぶりにパソコンを打っています。
主人と二人でまったり、いつもの生活。
自分を大事にしてくれる人が近くにいるのは幸せなことですね。
今年はショパンコンクールですからね、10月いっぱいまではポーランドにいて
みなさんのお役に立ちたい!とも思っています。
久しぶりにお会いできる人もいますから、楽しみです☺️❤️
ということで近況報告でした。
またブログも再開したいと思うのでどうぞよろしくお願いします😄