2021年5月中旬のとある日の日記です。
今日も天気が良かったのでごみ拾いしつつお散歩をしていたら
同じく何かを集めているっぽい小さいおばあちゃんに話しかけられました。
おばあちゃんは松の木の芽(というのか、花なのかな?)の伸びている物を沢山集めているのよと
教えてくれて、私が一体何を集めているのかと気になって話しかけたようでした。
おばあちゃんは紙袋を広げ「これでシロップを作るの。」と教えてくれました。
「これを飲んでるから年寄りは元気なのよ!ポーランド以外でひいおばあちゃんなんていないでしょう!」
「外国にいる孫も帰ってくる度にポーランドが一番だと言うもの。
こういう新鮮なものが沢山あるでしょう、
きのこやベリー、野菜もそう、ポーランドの新鮮なものが一番よ」とおしゃべりしながら
松の木をぐるぐるしてフルーツナイフで次々ともいでいました。
確かにひいおばあちゃんが多い印象です。
若いうちに子供がそれぞれ生まれているというのもあると思いますが、
ポーランドは意外と長寿なのではとも思います。
こうして元気なお祖母ちゃんが沢山いて、街中のおばあちゃんもヒールをはいて
イヤリングをつけて、マニキュアをしてととってもオシャレをしていたり、
家でも掃除に料理にとせっせと動いて、誰が止めても止まらないような、
私の知るなかのおばあちゃん達ですがみんなそんなイメージがあります😊
砂糖とこれを層にして置いて、2、3週間でシロップが出来上がるそうです。
(私も手伝おうと思ったのですが、一つ目の取ろうとしたものに小さい毛虫見つけてしまって…
大の毛虫恐怖症なもので、どんなに小さくとも怖くて他のも触れませんでした😭)
これはビタミンCがとても豊富で、本当に身体にいいそうです。
どんな味がするのか気になりますね♪
しばらくおしゃべりしながらこの木でもいで、
「この辺はもうもいだから、次はあっちに行くよ。楽しかったよありがとね。良い1日を過ごしてね」と
88歳の小さくて元気なおばあちゃんとお別れしました。
マスクをしているとはいえ、どう見てもアジア人な私に突然話しかけてくれるのも、
そしてそのまま色々教えてくれておしゃべりが楽しかったのも、
とても嬉しい事でこれだけで今日はもういい日だなーと思ったお昼でした😊
お別れして2、3分後に振り返ったところ、そのおばあちゃんの姿がもうなくて、
「もうあっちまで歩いて行った!?えぇっそんな早く!?いやそんなまさか」と消えたおばあちゃんに
ちょっとびっくりしてしまいましたが、
きっと低木の中の松の木に向かって何処かに隠れていたのかなとも思います。
この話を友達にしたら、昨年亡くなった下の階のRybkaリプカおばあちゃんが会いに来たのかもねと言われて、思わず涙😢
実際リプカおばあちゃんとも年齢も背丈も近く、私も「こんな現地のおばあちゃんと話すのは久しぶりだなぁ」って
嬉しくてリプカおばあちゃんを思い出したのでもしかしたら何か繋がりがあったのかもしれません。
先日リプカおばあちゃんが住んでいた部屋に新しい人が引っ越してきて、いよいよもうここには
リプカおばあちゃんはいないんだと実感しますが、こうして思い出させてくれるような出来事が自然と
起こってくれるのがとても嬉しかったです。
後日松のシロップについて何人かの友達に聞いてみた所、
「自分では作った事ないけど知ってるよ!」という友達と
「お母さんが作ってたよ~!」という人がいました。
「松にアレルギーがあるから私はだめだけどね」という子も。
これは大変な事になってしまうので、その辺も考えないとですね、アレルギーを忘れていました。
この松シロップが昔から体にいいと言われているのはポーランドでは常識に近いような、
誰もが知る事のようです。
しかし今でもこれを自分でもいで作っているというのは少ないようで、
この話をした時にも「その場を見たことないから良い人に会えたね!」と言われました😊
もし出来上がっているシロップに出会えたら、その時にはまた紹介します😊
とってもいい日になった思い出の1日日記でした♪