先日Twitterでも呟きましたが今日はこの謎に迫ります。
何を私が謎に思っていたかというとこれです。
ちょっと見難いですがK+M+B 2020r.
と書いてあります。
(上のスタンプはお部屋の番号が隠してあります)
r.はポーランド語のrok=yearの略です。
玄関にこうしてよく書いてあるのです。
それも白いチョークのようなもので、書いてある家と書いてない家があって
我が家は書かれたことはありません。
「こういうのって何か悪い事じゃないの…?」
となんとなく泥棒のメモのような日本の事を思い出しつつ
それにしちゃ堂々と書き過ぎだし
誰も何もしないのもおかしい。
(何よりそもそも建物もオートロックが普通なので、中々他人は入って来れません)
こちらのお宅にも。
今年になって気付きましたが、こう見ると毎年「年」の部分は
変わっていたのですね。今まで気付きませんでした。
この謎はポーランドに来てからずっとあって、
何度か主人にも聞いたことがある気がするのですが
ちゃんと教えてもらった事はありませんでした。
理由は難しいからとか、そもそも説明が壊滅的に下手なのでしたくないとか。
こちらのお宅にはありませんでした。
先日1/6はtrzech króli(日本語だと公現日)で
東方三賢者(アジアの方)から3人の偉い人達が
クリスマスに生まれたイエスを見に来る、という祝日でした。
聖書の中の話なのですが、星を見てユダヤの王が生まれたらしい!行くぞ!と
色んな人にどこにいるのか聞いた先がイスラエルのベツレヘムというところで、
このベツレヘムはクリスマスツリーのトップの星、あれベツレヘムの星って
名前がついているのですがまさにクリスマスツリーって
イエスのお祝いの為の飾りを象徴しているのです。
(年々説明が簡素化してきましたが宜しければこちらにも書いてあるので以前の様子も併せ見てみてください 😀 )
ちなみにポーランドではポインセチアのことも通称でベツレヘムの星(gwiazda betlejemska)
と呼びます。ポーランドでもポインセチア飾ります♪
さて、
この東方三賢者の名前が
カスパールCasper(ポーランド語だとKacperになるのでK)
メルキオール Melchior
バルタザール Balthasar
なのは毎年この日の日記には書いていたのですが、
先日はふとこの頭文字に目がいったのです。
そして、この頭文字K、M、B・・・
(なんかどっかで見たことあるな・・・)
(あ!!玄関だ!!!あのチョークの文字って確かこの3つじゃなかった?!)
すぐ隣にいた主人に、
「ねぇ、玄関のあれってもしかしてこの三人の頭文字?」
と聞いたら
「そうだよ」と即答。
そうだったのかい!!
説明簡単じゃないかい!!
自分で正解見つけてしまったよ!!
しかしおかげでスッキリしました。
そして何故書いてあるのか。
もう始まっている所もありますが、コレンダと言って神父さんが教会から
各家庭へ祈りに来るシーズンがあります。
コレンダはポーランド語でクリスマスキャロル=きよしこの夜のような短い歌
の事も指しますが、教会から人が回ってくるのもコレンダといいます。
うちの所はまだですがもう来ている所もあります。
勿論殆どがカトリック教徒のポーランドですが、
その中でも更に敬虔な人がいて敬虔というと大体年配の方が多いのですが
“自分はカトリック教徒です”
“この家はコレンダに来ても大丈夫です(今年もお願いします)”
という意味でドアに書いてあるそうです。
そっか~そうだったんだ~!納得!!
確かに書いてある家の方々はアパートの中でも敬虔な方々。
文字は誰かが書いていったのではなく、自分で書くそうです。
これにもまた驚きましたが、
だったら何故うちには書いていないの?と聞いたら
(主人は年齢にしては珍しく敬虔な方なので)
「なんでだろう?ワカラナイ」と…。
コレンダに来てもらった事がないわけではないようですが
部屋を綺麗にして、聖水用意して、自分も身支度整えてと
他人を家に入れるのが好きではない人なので多分そのせいかな?と
思っています。
家に来てくれる神父さんは主人が通う教会ではない教会の
人なので、知らない人だからそれもあるのかもしれません。
************************************
<敬虔なカトリックの方々が教えてくれた豆知識>
その昔、戦争が多くて色んな宗教が混ざってしまった時代に
カトリック教徒は迫害を受けシンボルを目印に使っていました。
カトリック教徒は魚のマークがシンボルです。
理由はちょっと古いですが以前こちらの記事内で分かりやすく書いたので
是非読んでください♪(ついでに教会で見る色んな謎も解けると思います)
これも最近気付いたのですが、普段家で使っているスプーンの絵の部分の模様が
ただのカーブラインだと思ったらカトリックの魚マークだったのです。
さすが主人…やっぱりこの人の家はカトリック強いんだなぁと思いました。
車に魚マークをつけている人も多くいます。
これが一番町中で見つけやすいでしょうか。
是非観光中に車の後ろの所見てみてください。
魚マークをつけた車がきっと見つかると思います。
その人はまさに自分はカトリック教徒ですと表しているので
より敬虔な方だと思います。
そんな方々がまだ多くいるポーランド。
今時、この時代に、と言う人もいますが、宗教はほぼ文化でもありますから
これは残っていて欲しいと思います。
少なくともおかげでテロも一度も起きたことのない守られた国とも
言われていますので、この国にとってはいい事なんだと思います。
*******************************
という事で、9年目となるポーランド生活ですが
まだまだ新しい発見がある毎日です。
ここに住む、現地の人にはもう当たり前すぎて
教える教えないの以前の物も
私にとっては謎の物。
自分から聞いて行けば色んな発見があるものです。
今年もポーランドだけではなく日本の事でも知らない事や
不思議に思った事は調べて新しい発見の楽しみを味わいたいなーと思います。
(元気があったらブログにもまた残します)
ポーランド日常生活の豆知識でしたー